敗北を抱きしめて 下

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人

上巻が民衆の生活や文化を中心に扱っていたのに対して、下巻は所謂大文字の歴史をメインに据えている印象を受けた。
引き続き民衆に焦点を当てたものだと思っていたので少し残念。
憲法に対する箇所には結構紙幅を割いており、参考になる。
憲法草案委員会の一人であるケーディスが当時の日本で民間の団体や個人が発行した様々な憲法草案に目を向け、
後年になって「日本側からの情報が非常に役に立った」と発言したと紹介している。
単純な「押しつけ憲法」ではない。


また渡辺清にも数ページ割いていた。
『砕かれた神』欲しいです。