空爆の歴史

空爆の歴史―終わらない大量虐殺 (岩波新書)

空爆の歴史―終わらない大量虐殺 (岩波新書)

総力戦の時代からの「空爆」の歴史を追っていく。
戦略爆撃は「戦意」を挫くものとして進展した。
ゲルニカ重慶、東京、ベルリン等様々な個所での空爆への過程とその威力。
高性能爆弾、焼夷弾、毒ガス弾の三つの機能を極限まで高めたものが原子爆弾と言える。
第二次世界大戦後のベトナム戦争や各地の独立戦争、近年のイラク・アフガン戦争にも触れている。
残念なのはビキニ水爆に関して。
第五福竜丸への被曝のみにしか触れず、マーシャル諸島の人々への言及がなかった。
「被曝」を振りかえるにはトランスナショナルになるべきである。