歴史と外交

東郷茂徳の孫の和彦の著。
外務省、大学等の勤務での経験を生かした著作となっている。
靖国慰安婦問題、また台湾の問題に慎重に触れている。
「現状維持」的な主張に近いかなというのが率直な感想である。
しかし、他の章では、中国・韓国・台湾に配慮した論がなされていたのだが、
東京裁判に触れる箇所ではどういうわけか日米関係にしか目がいっていないような
内容であった。
太平洋戦争のみならず、「アジア・太平洋戦争」という視点から展開してほしかった。


日本文理は明日ぜひ頑張ってほしい。