題名をつけなくてもいいんですね。知りませんでした。
- 作者: 道場親信
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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大分きつかった。
軍事化、ネオリベラル化に「抵抗」を通して批判を加える。
一章では具体的な事例を挙げ、そこから軍事化に対する
「抵抗」の方法変遷、国家(主に日本)の軍事化政策の変遷を描く。
二章では戦争の加害と被害を通じ、小田実を引用しながらその二重性を主張する。靖国問題、学徒兵、拉致問題が章として用いらてている。
三章では世界のネオリベラル化に言及する。主に日本のネオリベラル化の流れを追っていく。そのネオリベラルの典型は小沢一郎の『日本改造計画』としている。
四章では「普通の国」という概念への流れを批判する。「普通の国」という概念を通して軍事化、改憲が行われるのを危惧している。
このようにネオリベラル化してしまった社会で、軍事化に対する抵抗とは違うが、昨今の金融危機、それに関連する派遣労働者問題等に社会は今後どのような解決方法を模索してくのか。
他にも対談、ブックガイド等があった。論文は体力を使いますね。