民族とナショナリズム

民族とナショナリズム

民族とナショナリズム

難解だった。
半分くらいは理解していないんじゃないかなとも思う。
最終章が結論の纏めとなっており、主要な点を掴むことはできた。
ナショナリズムが「政治的な単位と民族的な単位が一致しなければんらない」という有名な定義は
本書の冒頭に出てくるんですね。
ナショナリズムが忠誠心を捧げる単位は
・文化的に同質的で(読み書き能力を基礎とする)高文化に基礎づく
・その高文化を存続可能にする教育システムが維持可能な大きな単位
・この単位はその中に強固な下位集団をほぼもたない
・この単位の住民は匿名的、流動的、動態的であること


ゲルナーナショナリズムの発生を産業社会の出現とその移動可能な分業制に基づいているとする。
分業可能にするために同質的な文化を必要とし、また同質な文化を維持、持続、普及を可能とする
国家が必要になる。