はてなって重いですね。
- 作者: 波頭亮,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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波頭も茂木も、経歴をみればりっぱな「エリート」と言える。
だが何より、2人とも感情的すぎる。
一章では「大衆」化した日本に批判を与えている。
現在の日本はハイカルカチャー、ハイサイエンスを生み出すことができないと述べている。
ではハイカルチャーとポップカルチャーの「差」は何なのか。僕にはわからないが彼らにはそれを示してほしかった。
テレビでの茂木の姿は仮面であるということがよくわかった。
金儲けしすぎだとか、逆にこうしないから国際競争で負けるんだとかいったいどっちが本音なんですかと言いたくなる箇所もあった。
大衆からの目線があまりにもなさすぎるのも問題である。クラスの意識が強いようだが、その割に自分が所属しているクラスを明確にしない。「大衆」の迎合性に不快感を覚えているようだが、ただ単純に上から目線でものを言っても大衆は何も変わらない。
彼らは自分が他の人たちと違う、ということを主張していた。いわばナルシスト的である。それはそれで構わないが、彼らがそう主張することで何が生まれるのか。対談だから多少は仕方ないのだろう。
格差社会にも言及していた。確かに今問題とされているのは経済格差だろう。彼らは給料を全然見ていないし気にしていないとしているが、それは強者の論理にしか聞こえない。ワーキングプア、ネットカフェ難民、弱者に対する目線がない。
彼らだってがんばれなんとかなるじゃないか。特に波頭はそのような論調だった。
鈴木謙介、三浦展が懸念しているように、これが新自由主義時代の雰囲気なのだろうか。全てを個人の能力に責任を負わせる。
さらに三浦が最も警鐘を鳴らしていた教育格差に対しては何も述べていなっかった。
あまり文体をきにせず殴り書きしてみました。
ブログって長文は書きづらいですね。