太平洋戦争

太平洋戦争 (1968年) (日本歴史叢書)

太平洋戦争 (1968年) (日本歴史叢書)

家永教科書裁判。
これは教科書じゃないけど。
著者は「太平洋戦争」という呼称を問題があるとしながらあえて使用。
太平洋戦争下の民衆生活、日本軍の残虐性、総力戦の悲惨さを伝える。
特に後半では人間性の破壊、国民生活の破壊、「大東亜共栄圏」の実態
といった十五年戦争の本質を明らかにする。
戦争責任を軍(特に陸軍)に求め、軍への批判は多岐に渡るが、
天皇や、宮中グループに対する批判はあまり見られなかった。
戦争下の生活や、総力戦体制下の教育等は参考になる箇所が多い。