戦争の克服

いやはや、先日の試験の結果が気にならなくなるほど、嫌な噂が毎日飛び交っている会社です。

戦争の克服 (集英社新書)

戦争の克服 (集英社新書)

題名がいいですね。とても惹かれました。
森巣が中心となっての阿部、鵜飼との対談、鼎談。
最初から最後まで、多くの重要な問題提起がなされていたと思う。
2006年出版のものなので、米英のイラク侵略に多くの言及がなされていた。その二国の追随するものとして、もちろん日本に対しての批判も多い。「テロリスト」という言葉の問題も挙げられている。
本書の中ではカントの『永久平和のために』が何度か参照されている。『永久平和のために』には「戦争の克服」を達成するためのヒントが多く込められているようだ。
最終章では「戦争の克服」を達成するための議論が行われている。
国家が行う殺人に無頓着でいてはならない。